知らなきゃ損ソン、食べ物の裏側(by 加藤 保明)



メールマガジン 知らなきゃ損ソン、食べ物の裏側」について
 

筆者の加藤保明さんは、有機農業ブームの先駆者となった「大地を守る会」の設立メンバーの一人。
今では当然のように思われている「自分の食べる野菜は自分で選ぶ」ことが当然ではなかった時代から、安全な農産物の安定供給に取り組んできました。

そんなバックボーンを持つ加藤さんが、食物のこと、食べ物を供給してくれる農家や生産工場のことなど、ざっくばらんに語ります。面白い話がたくさん聞けますよ。お楽しみに!


筆者紹介
 

加藤保明(かとう やすあき)

かとう やすあき 
1950年6月13日北海道旭川市生まれ

法政大社会学部卒。静岡県・韮山町在住。
(株)フルーツバスケット代表取締役、大地を守る会理事、酪農王国株式会社取締役

 

73年大学卒業後、出版社に勤務。健康関係の編集に関わった後、75年有機農業運動に取り組む「大地を守る会」(東京)の設立に参画。初代会長であった故人・藤本敏夫氏(歌手・加藤登紀子さんの夫)、現会長・藤田和芳氏らと共に、農薬公害の追放と安全な農産物の安定供給をめざし、有機農業に取り組む生産者と安全な食品を求める消費者を結ぶパイプづくりに励む。
84年同会事務局長時代に、西川栄郎氏(徳島くらしを良くする会)、野田克己氏(日本消費者連盟)らと共に「ロングライフミルク反対運動」に関わった。(ロングライフミルクは安全性の点で問題があると指摘されていた上、輸入の道を切開くことになることから消費者・生産者が共に立ち上がる画期的な運動に発展し、厚生省に座込んだり、ハンガー・ストライキまで行われた)。その後、全国に先駆けて低温殺菌牛乳「大地牛乳」を静岡県・函南町丹那で実現。

87年安全な加工食品の製造と地域興しをテーマに静岡県・丹那に株式会社フルーツバスケットを興す。メーカーが「価格破壊」を目の前に、安易に原料を輸入品に頼ったり、食品添加物漬けにされた加工食品が製造されている現状にメスを入れ、国内産原料使用の重要性を説き、安全で豊かな食文化をめざす食品メーカーのネットワークづくりに取り組んでいる。
97年地元・丹那の酪農を元気にするため、地元・JAや函南町が進める第三セクター事業「酪農王国オラッチェ」設立に参画。

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知らなきゃ損ソン、食べ物の裏側

 今年は夏の到来が遅すぎて、夏関連商品がかなり影響を受けたと聞く。ビヤガーデンなども大打撃だったようだ。ビールと言えば、日本では飲み屋に行って「何にしますか?」と聞かれると大体が「取り合えずビール・・」と答えるのが常だよね。
 しかし、取り合えず・・・というのは何なんだ! 焼酎や日本酒を飲む前の「飲前酒?」というのだろうけどビールを馬鹿にしてないか!? 最後までビールしか飲まない奴まで「取り合えず・・・」と注文しているんだから。いずれにしてもビールを作っている人間が聞くと、それはガッカリすると思うよ。
 ところで、ビールについて知っている日本人がどれだけいるだろうか? 最近は海外に行って本格的なビールを飲む機会も多くなったし、国内でも7年前から地ビールが全国各地で醸造され、飲まれるようになったので、少しは知られるようになったのかもしれないけど。
 たまたま8年前に「地ビール」醸造の計画があり、ビールのふる里であるチェコに行ってビールの何たるかを勉強してくるのと、合わせて日本人にぴったりの地ビールを探してくることを目的にチェコに行く機会に恵まれた。朝から晩まであちこちのビール醸造所を訪れて試飲を重ねる上、食事もわざわざビヤ・レストランでとることになっていたので、毎日夕方にはすっかり出来上がっていて、単なる酔っ払いと化していたけど、とても良い勉強になった。
 当時のチェコには何百カ所も醸造所があって、近くの人は大きな容器を抱えてきて、何と量り売りされていた。日本ではビールを注ぐ時にグラスを傾けてみたりして、泡立つのを嫌うけど、良いビールほどきめの細やかな泡が出来るんだそうだ。ビールの質を見るバロメーターってところかな。そういえば欧州でビールのCMなんかで、よく男の人が髭の回りにクリーミーな泡をつけているシーンを見かけたりしないかな?
 日本ではビールを飲むとお腹が張って、げっぷが出るから嫌だ! という人が結構多いよね。市販されているビールは人工的に炭酸を加えているから仕方ないんだよ。TVのCMにあるように、ビールはガンガン冷やして喉をキリリ・・・とさせるのがビールとされているんだよね。だから炭酸もメチャ効かすわけですよ。また、そんなに冷やすと味なんか分からなくなって当たり前だってぇの。
 本来のビールはそんなに冷やさないで味わうもの。そしてビール酵母が生きているので賞味期限も短いけど、健康維持には大いに貢献するんだヨ。(ビール酵母が健康に良いことは○○○○錠として薬に利用されているくらい) 市販のビールは長期間流通させるため、発酵を止めるためにビール酵母は完全に除去されているわけ。地ビールが生きてるビールとしたら、市販のビールは死んでるビールといっても良いくらい、双方には隔たりがあるといえる。
 それに市販のビールと違い、地ビールは天然の炭酸だけで出来ているので、げっぷの量も少ないのでいくらでも飲めるのだ!? 地ビールが高いのも事実だけど、食べ物(飲みもの)としての価値を考えると納得がいくね。
 つい昨今まで日本にはビール文化がなかったわけで、そろそろ美味しくて体に良いビール探しでもしてみてはいかがかな? 「取り合えずビール」なんていわないで・・・。



HOKUHOKUSEI inc. Tokyo JAPAN